Vibe Coding入門
第1章: Vibe Codingとは
(導入編 / 20ページ相当)
1.1 バイブコーディングとは何か
「バイブコーディング(Vibe Coding)」とは、AIに自然言語で指示を出し、 コードを生成させながら開発を進める手法です。
従来のプログラミングでは、開発者が一行一行コードを書いていました。 しかしバイブコーディングでは、「こういう機能を作って」「このエラーを直して」と 日本語で指示を出すだけで、AIがコードを書いてくれます。
従来の開発 vs バイブコーディング
従来
プログラミング言語を学ぶ → 文法を覚える → コードを書く → エラーを調べる → 修正する
バイブコーディング
作りたいものを日本語で伝える → AIがコードを生成 → 動作確認 → 修正を指示
なぜ「Vibe」なのか
「Vibe(バイブ)」は「雰囲気」「感覚」という意味です。 細かい文法や構文を気にせず、「こんな感じで」という雰囲気でAIに伝えれば、 AIが意図を汲み取ってコードにしてくれる。
この言葉は、Andrej Karpathy(テスラの元AI責任者)が提唱し、 2024年から急速に広まりました。
“I just see stuff, say stuff, run stuff, and copy paste stuff, and it mostly works.”
— Andrej Karpathy
バイブコーディングで作れるもの
- ✓Webアプリ(ToDoアプリ、ブログ、ECサイト)
- ✓モバイルアプリ(React Native、Flutter)
- ✓Chrome拡張機能
- ✓Discord / LINE / Slack Bot
- ✓APIサーバー
- ✓データ分析ツール
- ✓SaaS(月額課金サービス)
ポイント
バイブコーディングは「プログラミングを不要にする」ものではありません。 「プログラミングの敷居を下げる」ものです。 基本的な概念を理解していると、AIへの指示がより的確になり、 結果としてより良いコードが生成されます。
1.2 AIと一緒に開発するワークフロー
バイブコーディングには、効率的に開発を進めるための「型」があります。 この流れを押さえておくと、スムーズに開発できます。
要件を明確にする
何を作りたいか、どんな機能が必要かを整理します。箇条書きで十分です。
AIに全体像を伝える
最初に「こういうアプリを作りたい」と全体像を伝えます。AIはコンテキストを理解した上でコードを生成してくれます。
小さく作って確認する
一気に全部を作ろうとせず、小さな機能から始めます。動作確認しながら進めるのがコツです。
エラーはAIに丸投げ
エラーが出たら、エラーメッセージをそのままAIに貼り付けます。AIが原因と解決策を教えてくれます。
繰り返し改善する
「ここをこう変えて」「この機能を追加して」と対話しながら完成度を上げていきます。
プロンプトの例
ToDoアプリを作りたいです。 機能: - タスクの追加 - タスクの完了チェック - タスクの削除 - ローカルストレージに保存 技術スタック: - Next.js 14(App Router) - TypeScript - Tailwind CSS まずは基本的なUIを作ってください。
1.3 よくある失敗と対処法
バイブコーディングには、初心者が陥りやすい「罠」があります。 事前に知っておくことで、無駄な時間を使わずに済みます。
失敗1: 指示が曖昧すぎる
NG
「いい感じのアプリを作って」
OK
「タスク管理アプリを作って。追加・完了・削除ができて、データは保存される」
対処法: 具体的な機能を箇条書きで伝える
失敗2: 一度に全部を作ろうとする
NG
「ECサイトを全部作って」
OK
「まず商品一覧ページを作って」→「次にカート機能を追加して」
対処法: 小さく分割して、動作確認しながら進める
失敗3: エラーを自分で解決しようとする
NG
(エラーメッセージを見て自分で調べる)
OK
(エラーメッセージをそのままAIに貼る)
対処法: AIはエラー解決が得意。丸投げでOK